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今更聞けない!そもそも「福利厚生」とは

一万円札

福利厚生への知識

就職活動をするときに、福利厚生が充実しているところを選ぶべきという言葉を聞いたことがある人も多いものです。
福利厚生というのはついていて損がないもの、従業員として持っていて良いものという認識は多くの人に広まっています。

しかし、具体的に福利厚生が何を示すのかを知らない人は多いものです。
きちんと知識を持っていなければ、福利厚生が充実していても活用できずに終わってしまうことも多くあります。

福利厚生とは

福利厚生というのは、福利と厚生の二つの言葉を組み合わせたものです。
福利というのは幸福と利益、幸福をもたらす利益のことを意味します。
それに対して厚生というのは人の生活を豊かにすることを意味します。

この二つを組み合わせて福利厚生というのは、幸福をもたらす利益によって、生活を豊かにすることを指します。
企業の中における福利厚生というのは、従業員に対して経済生活や心身の安定を維持できるように行う労務管理のことと言えます。

労働基準法において、恩恵的な給付は原則として賃金とみなさないという表記があります。
これは、賃金と福利厚生というのは別のものであると考えられているのです。
そのため、賃金ではなくサービスとして従業員に還元されるものが福利厚生であると考えることができます。

福利厚生というのは法定福利厚生と法定外福利厚生とがあります。
民間企業の福利厚生については法定福利厚生は事業主や従業員に対して法律で加入していたり費用負担を義務付けているものであり、労働者災害補償保険や雇用保険といったものになります。
法定外福利厚生というのは、事業主が労務管理上必要と見なして従業員やその家族に行う施作です。

法定外福利厚生の目的と具体例

法定外福利厚生というのは、いってしまえばなくても良い制度です。
しかし、従業員が仕事の疲れを癒したり、従業員同士の親睦を深めたり、家族サービスをしたりするために会社もその一助を担うことで、日々の労働への感謝を表そうとして行うものです。
福利厚生というのは、企業が従業員全体のモチベーションを上げたり、企業への帰属意識を高めたり、ストレスを解消したりする効果が得られます。

このような福利厚生サービスとして実際にあるものは様々なものがあります。
例えば、リーズナブルに購入ができる社員食堂や定価よりも安く設定されている会社内の自動販売機はこれにあたります。
また、夏季休業中に利用できる優待施設の宿泊券や定期的に行われる歌舞伎やサーカス、遊園地のクーポン券の配布といったものも福利厚生に該当します。

これらの福利厚生というのは自動的に送られてくるのではなく自ら申し込みが必要なことがほとんどです。
そこで、定期的に社内報を確認して申し込みのルールを見ておいたり、必要に応じて自分で申し込んだりして受ける必要があります。