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JALの社員教育

JAL

モチベーション向上はどのような企業でも課題となるもの

近年、特にモチベーションアップをするための研修というのが様々な企業で行われるようになっています。
社員のモチベーションが高い企業は常に成果を出していますし、魅力的な企業に見えるものです。

そこで、ここでは社員のモチベーションアップで成果を上げているJALの研修について紹介をしていきます。
自社の弱みを知ること、自分自身の課題を知ることにも役立つものですから参考に日々の取り組みを反省してみましょう。

JALがV字回復をするための取り組み

JALは2010年1月に経営破たんをし、企業再生支援機構の支援を受けながら再生に取り組んできました。
その中で社員の意識改革が必要であると考えて、2010年4月には意識改革推進準備室を設置します。
この背景として、起業家精神にあふれた人、より良い会社にしようという熱意のある人が少ないという状況がありました。

さらに2012年4月にはグループ基本教育・研修体系を発表し、その基本として楽しい会社にする社員をつくるという思いがあります。
その基本を実現するための研修がモチベーション&コミュニケーション研修という階層別研修です。

この研修を企画するにあたって、現場でのインタビューが実施されます。
その中で出てきたのが自身の存在意義が見いだせておらず元気のない社員が多いということです。
そこで、モチベーションとコミュニケーションに焦点を絞り、自己効力、自己肯定感、相手好意感を持てる研修を行うことを目指しています。

モチベーション&コミュニケーション研修の概要

研修では年次別に入社半年から3年目までが仕事うきうきコース4年目から6年目までが仕事わくわくコース、7年目から10年目が仕事いきいきコースとなっています。
新人研修にあたる仕事うきうきコースでは社員同士の心を一つにすること、一人ひとりが自信をもって業務にあたることに主眼を置いたものです。

いろいろな部門の人と一緒に仕事をすることで、自然と今までとは違った視野を持つことができますし、自然と広い視野を身に着けることができます。
様々な部門の人たちと研修を受けることによって、同じ企業理念で働いている仲間の存在に気付くことができるのです。

このようにたくさんの仲間がいることを知ることはモチベーションを上げることにも役立ちますし、仕事の中での励みにもなります。
研修の最後には宣誓をするだけでなく文書化をしてメンバーの仲間や上司からメッセージをもらいますから離れたところで働いていてもこの紙を見返して研修時の気持ちを取り戻すという人も少なくありません。
研修を通して自己成長するだけでなく、仕事をしている中で皆も頑張っているから自分も頑張ろうとモチベーションを高めるきっかけとなるものになっています。